2014年09月14日〜15日 黒岳(1,984m)桂月岳(1,938m)北鎮岳(2,244m)
旭川に出張となった。折角だから、黒岳に行こう思う。テントも寝袋も無いので、石室泊まりを計画。予約の電話を入れる。0度近くまで気温が下がるし、立派な寝袋ではないので、暖かい恰好をしてくれという。駐車場の状況を聞くと、満車状態らしい。ちょっとためらってしまたっが、来てしまった。なんとか一台分の駐車スペースを公共駐車場で見つけた。運が良かった感じだ。
ガスがかかり、山は何も見えない。
14時に7合目登山口に着く。準備をして出発。物凄い人だ。数珠繋ぎに下りてくる。思ったより登りがきつい。道を譲られ登るので、ペースが保てず、疲れる。ガスの中を一人、場違いのような格好で進む。
皆、軽装だ。そういう感じで、写真も撮る余裕もなかった。
青空が見えたと思ったら頂上だった。 15時27分だった。
沢山の人が頂上で休んでいる。
頂上だけ晴れているようだ。
頂上をぐるりと歩いて楽しむ。雲の上にいるようだった。
石室方面も雲がかかっている。
雲海を眺めるのも、それはそれで良かった。
ガスのかかった中を進んだ。足元位までしか視界が効かない。時間的にそろそろ石室に着くかと思いながら進む。
16時5分、無事到着。
チェックインを済まし、小屋に入る。やがて、満室状態となった。
夜の寒さに備え、股引を履いたり、ダウンを出したりして身支度をする。
することがないので、お湯を沸かし夕食。ビールを飲みながら時間つぶし。やがて、雲が切れて明るくなってくる。風もなく快適だ。
16時40分位のこと。山小屋の若い管理人より、明日の午前中は晴れて、午後から曇り始めると皆に報告があった。
日が沈むまでの僅かな時間、初めて見る景色を楽しむ。来て良かった。
翌日午前4時35分。桂月岳の頂上。日の出を待つ。
昨晩は、思ったより寒くなかった。小屋が満杯状態だったのが良かったようだ。
丁度5時頃、赤い影が見え始める。
昨夜は、マイナスの気温になったようだ。頂上までの間、霜柱が立っていた。
日が登り始めると早い。どんどん明るくなってくる。
朝日を浴びる凌雲岳や御鉢平方面が綺麗だ。
予報通り、天気は良い。風もなく、過ごしやすい感じ。
やっと全景を見ることが出来た。
人気があるのがわかる。
朝食を食べ、北鎮岳へ向かう準備をする。
水も使い、食料もお腹に入ったので、リュックが大分軽くなった。
もっと早く出発したかったが、食事をしたり、荷物整理をしている内に時間が経過した。
6時44分、北鎮岳へ出発。
北海岳方面も時間が許す限り行って見たかったが、諦めることにした。
黒岳の湯に入って、旭川へ向かわなければならない。
登山道に入ると、昨日のように混んでいる感じはなく、いつもの感じになった。
初めて紅葉の中を歩くので、右見て左見てと、瞼に焼き付けようと頑張る。
チングルマが赤く染まっている。川が見え、あれが北海沢なのかと思う。
三脚を立てて、写真を撮るカメラマンと数人すれ違う。
色合い濃い秋を楽しんでいる感じ。
昨日は、天候に恵まれなかったかと、残念に思ったが、いやいや、本当に良い日に来たようだ。
今年の大雪の紅葉は、10年に1度の当たり年とも言われている。
お鉢平展望台へ続く登り。目の前の青い空と、紅葉が綺麗だ。
周りに誰もいなくて、独り占め状態。
7時27分、展望台に到着。
相変わらず、風もなく気持ちが良い。
硫黄の臭いが少し感じられる。
気温は高くはないのだろうが、アウターは脱いで、股引は履いたまま。暑くなったら脱ごうと思っていたが、履いていて丁度良い感じ。
お鉢平の展望台を過ぎ、北鎮岳への分岐へ向かう。
残雪が見える。
振り返ると、お鉢平を見下ろすようになってきた。
7時58分、分岐へ到着。少し休んで、歩き出す。
頂上はもう少しだ。
8時20分、北鎮岳の頂上に立つ。
一休み。
隣の愛別岳や安足間岳、永山岳が近くに見え、行けそうな気がする。
無理は禁物だ。また何時か目指して来よう。
頂上で10分ほど休み、下山開始。
下りで見る景色も、また格別だ。
写真も随分撮った。
帰り道は数名とすれ違った。
混んでいなく、景色と雰囲気を堪能する。
北海岳方面。赤い葉がが綺麗だ。
もう少しで、石室へ着く。
終わりかと思うと少し寂しくなる。
9時46分に石室へ着いた。
石室で10分ほど休憩して黒岳へ向かう。
昨日は、全く見え無かったが、いい感じの所だ。
ナキウサギもいるとのことだったが、見ることはできなかった。鳴き声も聞こえない。
道中は、シマリスは4回ほど見ることができた。
頂上に着くと昨日と同じく沢山の人がいた。
カメラを構えている人も多い。
見納めと思い、じっくりと眺める。
翌日、雪が降ったようだ。
きっと綺麗だったと思う。惜しかった気もした。
さて、帰ろうと腰を上げる。
下山口を見ると、既に列をなしている。
でも、帰らなければ。
ロープウェイ側は曇っていた。
数珠繋ぎが嫌で、途中で列から離れたりした。
登る時には見えないものが見えた。
スニーカーで上り下りはまだ良いとして、びっくりするような靴を履いている方も結構いた。
12時少し過ぎ、リフトとロープウェイを乗継いで、楽しかった山歩きは幕を閉じた。
下山後は、一度車に戻り、残ったパンをかじった後、黒岳の湯へ寄った。
登山帰りの人も見受けられた。
後で、ロープウェイ乗り場で割引券があるらしいことを知った。
9月20日 初めての石室泊まり。不安もありましたが行って良かった。 管理人