2013年8月3日 恵庭岳(1,319m)


6時15分、駐車場から出発。既に2台の車が駐車していた。
午後から晴れる予報だが、今は雲っていて、涼しい。ただ、湿気が凄い感じ。
 

花はほとんど見られず、アジサイが目を引くだけだった。

草木が登山道を覆う鬱蒼とした中を進む。気温が低いのはわかるが、風が無く湿度の高い中を進む。汗が乾くことなく、蒸し風呂の中にいるようだ。
 

4合目手前で、先に進む末さんが、右手から出てきた。去年、自分も登山道を間違えて進んだ方へ行ったらしい。目の前にトラロープが張ってあり、注意を促しているところだが、皆間違うのか、しっかりとした道になっている。

いつの間に雲の中に入ったようだ。蒸し暑い。
途中、2度ほど休んだ。
晴れるかどうか、期待が薄れてくる。晴れるまでどこかで時間を潰さなくては、と相談する。
 

8時37分、第一展望台へ到着。一休みする。雲の中なのか、全く周囲が見えない。
雨が降る気配は無く、風も無い。じっとりとしており、服が乾く気配もない。

 
9時20分、仮頂上の第二展望台に到着。雲の上に出たようだ。頭上は、青空で、眼下には雲海が広がる。釧路から来た女性は、支笏湖が見えないことを残念がっていた。広がる雲海を眺め、これはこれで素晴らしいと思った。
 
さて、今日の目的は、本当の頂上だ。自己責任において、頂上まで行けるようなのだ。そんなことを札幌から来ていたおじさんに話していると、頂上から男性が降りてきた。話を聞くと、今日は行けそうだ。おじさんに行ってくると伝え出発する。
 
封鎖しているトラロープをくぐり、頂上へ。いきなり、登山道が上に向かうのと、下に向かうのと2つに分かれている。結局2つの道はひとつに合流するので、どちらから進んでも良かった。
ちょっと行くと、ロープがぶら下がっているところに着く。末さんが、この道で正しいか尋ねてくる。すると、後から、以前この様な所を通った記憶があるとの声。先ほどの札幌のおじさんが、相棒を第二展望台に残して、一人で頂上へ行くことにしたらしい。
 

北側を回り込み、鬱蒼とした登山道を抜けると、見事な岩壁が目に入ってきた。
逆光になるので、帰りに写真を撮ろうと思ったら、スマホの電池が切れた。この頃益々、電池のもちが悪い。

いよいよ、注意すべき所へ来た。
崩落、落石の心配があるので、一人ひとり登りきるまで下で待つ。
 

最後のロープ場。正面に2本のロープと、さらに、左手を見ると、1本のロープが吊るされている。
2本のロープが吊り下がっているところを選択。
先に、札幌のおじさん。次に自分。そして末さんの順に登った。
 

ロープを登ると、広場へ出た。札幌のおじさんに頂上は、向こうだと、更に小高い場所を指差す。

第2展望台から、30分位経った頃だろうか。
10時3分、来たい行きたいと、ずっと思っていた頂上へ到着。
頭上は快晴なり。風も無い。

 

札幌のおじさんと写真を撮りあい、下の広場へ戻る。札幌のおじさんは、本当に久しぶりの頂上だと喜んでいた。おじさんは、第2展望台に相棒を待たせているからと、休まず戻って行った。

末さんと2人で貸切だ。
 

休んでいると、70歳の男性が、30代位の師弟を連れて登って来た。5年前にも来ており、その時と比べると、崩落で頂上の様子が随分変わったと言っていた。

腕力に自信が無いので、何かあったら困るので(助けて欲しいので)、自分達がいるうちに降りると言って、写真を撮ると直ぐに、ロープに掴まり降りて行った。無事降りて、ロープ下の広場で休んでいた。
 

自分達は時間があるので、日光浴を楽しんだ。服も随分乾いた。気持ちが良かった。
周りが見えないのが残念だったが、それはそれで良い気がした。
時折、雲の間から、第2展望台が見えた。末さんが手を振っている。
 

日光浴を楽しむカナチョロ。久しぶりに見るが、昔見たのとちょっと印象が違う。昔捕まえたのは、茶色で、小さく、乾いて感がある。これは、艶々しており、光の加減では緑にも見える。お腹のブヨブヨ感も妙にリアルで、サンマの皮膚感にさえ似ている。
これは、ちょっと、素手では触れない・・・。

 

オコタンペ湖が良く見えるとの事だったが、初めは一面の雲でどの辺かもわからなかった。
雲が切れると、本当に目の前に見えた。第2展望台から見るオコタンペ湖から想像したイメージと違い、こんなに近く、大きく見えるとは思わなかった。

春の小漁岳へ、オコタンペ湖を横断するルートを確認する。残念ながら、小漁岳そのものは、いつまでも見えなかった。
 

さて、名残惜しかったが、11時になったので、下山することにした。
住んでいる所から近い山だけど、頂上までは、もう来ることはないかな、と感じながら下山準備。
 

帰りは、1本ロープの所から降りた。こちらの方が、安全な感じがした。
自分達が降りる頃、次から次と登ってきた。
ロープを登る足元の小石が、崩れ、最後まで落ちていくのが見える。
 

第2展望台までは、下のルートで戻った。これまた、下の登山道の方が、上の登山道より全然安全だ。
北側の岩壁の写真をもう少し撮りたかったが、スマホの電池が切れて仕方が無い。迫力ある岩壁だったし、周りの岩の塔も迫力があった。

こうして、暑さにへきえきしながら休み休み、14時前に車に戻る。
 
末さんは4キロ、自分は3キロ体重が落ちていた。それだけ汗をかいたと言うことか。末さん。4キロ減、維持できたらいいね。  8月3日 もう少しでお盆。季節が流れるのが早いと思う管理人
ヨロヨロ山岳倶楽部
 
 
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